吾妻ひでお

吾妻ひでおさんの作品というと何を思い出しますか?
「ななこSOS」うーんアニメになりましたからねぇ。

吾妻ひでお ななこSOS JUST COMIC ’83年6月光文社

「オリンポスのポロン」??えっ知らない?
「コロコロポロン」というアニメになりました。これが吾妻ひでおさんの初のアニメ化作品です。

吾妻ひでお OUT’82年6月号 表紙OUT’82年6月号みのり書房

「海から来た機械」?

「アジマニア」でないと出てこない答えかも。
(コアな吾妻ひでおファンのこと)

あまりしられていませんが、吾妻さんはSF、不条理というイメージが強いですし事実そうです。
しかし、少女誌にかいていた作品もかなりあります。

例えば、「翔べ翔べドンキー」「おじゃべりラブ」などです。それらは秋田書店のプリンセスコミックスとなりました。

吾妻ひでお 翔べ翔べドンキー

’80年11月秋田書店刊なのですが、80年代初頭に刷られた本が90年代初頭まで流通していたコミックです。

刷った量が多かったのか、売れなかったのか??

プリンセスコミックのものは、ほとんどが初版のようですが、アニメ化された「オリンポスのポロン」は版を重ねています。
手元にある本は’82年発行5刷。’92年頃新刊で購入しました。

ある世代にとっての吾妻ひでおさん

かつて、ある世代にとって吾妻さんは常にいてあたりまえの存在でしたが、ご本人のまじめさゆえに、ペンをいったん置く事になったようです。ようですというのは詳細が不明だからですが、「夜の魚」’92年9月太田出版での、描きおろし作品「夜を歩く」では「私は取材旅行にでかけていた(そーいうことにしといてください)」と。

その後、OUTで吾妻ひでおのマンスリーギャラリーなどのカラーのカットを吾妻さんは描いて行くことになり漫画家としても復帰しはじめました。

OUTの休刊号’95年5月号では’78年8月号のOUTの表紙のイラストを再び描き「私はめちゃな売れっ子になってしまったありがとうOUT、その後ザセツした」とここでも吾妻さんらしいコメントを残しています。

キャラクターの人気投票で、「吾妻ひでお」が取り上げられるぐらいに本人がでてこないと吾妻さんのマンガではないという事も、吾妻世代には当然のことなのでした。

吾妻世代にはあたりまえかもしれませんが、あまり知られていないのは、高信太郎氏が、吾妻ひでおさんを「ビックマイナー」とし、いしかわじゅん氏を「リトルメジャー」と半分冗談で規定した事等でしょうか。

そして、両者の関係は深くお互いに相手を作品に登場させるなど。
もっとも特徴的なのは、「ななこSOS」に登場する「ドクター石川」はまさに、いしかわじゅんです。

アジマニアな方にはあたりまえかもしれませんが、今、20代の人がどれほどこんな事を知っているのかと思うとつい書きたくなることです。

吾妻ひでおのメロウな世界

吾妻ひでお OUT’78年8月号 表紙OUT’78年8月号みのり書房

’78年8月号のOUTで組まれた特集で、仕事部屋のイラストなどがあります。
これは「さべあのま」さんの絵だと思います。OUT休刊号で、無名時代の「さべあさんも来ていた」と吾妻さんのコメントがあるうえにさべあさんの絵柄そのものです。

月刊OUTというと投稿誌と思われがちですが、アニメックに並ぶ、評論誌でもあっただけあって、この小特集も、単に絵をのせるだけなどではなく、読みごたえのある記事が豊富でした。

「吾妻ひでお論 シュールパーティ 夢は混乱の中に 阿島俊(アジマとよむのでしょうか????)等も掲載されています。吾妻ひでおのファンタジックワールドと称して作品を紹介したり、不完全作品リストをだすなど、小特集とは思えない、時代の流れを感じます。そして、OUTらしくそれを料理しているのがステキです。

古書店でみつけよー♪

OUT’78年8月号 表紙吾妻ひでお 小特集「吾妻ひでおのメロウな世界」
OUT’81年3月号 表紙吾妻ひでお 吾妻クラリス 吾妻シャア 吾妻サリーちゃん等のシールあり
OUT’82年2月号 表紙吾妻ひでお
OUT’82年6月号 表紙吾妻ひでお
「オリンポスのポロン」のアニメ化記念(アニメのタイトルは「コロコロポロン」)

さぁ大変だ、吾妻先生がメジャーになってしまったのです。誰がなんと言おうとマイナーの帝王であった、あの吾妻先生の作品がアニメ化されるとは…一体、日本はどうなるのだろう。 (特集記事より)

アニメック’83年 VOL.30

ななこSOSアニメ化を特集吾妻ひでおさんの描いたカラーのななこがいっぱい。

書きそびれましたが「ちびママちゃん」や「スクラップ学園」が好きです。それになんといっても絵がすばらしいと思います。
かなり模写させていただきました。特に手の描き方が手塚治虫的でありながら吾妻さんの絵は独自性をもっていると思っています。
手の仕草の使い方も秀逸なので、手による表情も、みていてここち良いです。

また、現在、マガジンハウスから次々と、吾妻さんの作品が再刊されています。
早川の文庫でアズマニアもでています。(本来はアジマニアなんですが)

吾妻世代だけでなく、若い世代にもぜひ読んで欲しいと思っています。

吾妻ひでおさん表紙イラストの月刊OUTがほぼそろいましたので掲載します。
上に掲載してあるものを含めこれで全部なのかもしれません。
2002/06/22

月刊アウト'82年2月号表紙吾妻ひでおさんOUT’82年2月号
吾妻ラナ OUT’81年3月号
吾妻クラリス
同号の吾妻クラリス綴じ込みシール

吾妻クラリス(むかって右)は樋口紀美子さんもルパン三世カリオストロの城のパロディ作品中に描いていたりと記憶にある方も多いかと思います。
’81年3月号は、2002年5月にオークションBIDDERS(ビッダーズ)で落札。
確かにもっていたのに無くしてしまいずっと気になっていた一冊でした。